使用するディスプレイが2系統入力が可能なら、Synergyを用いることにより、片方をSolarisもう一方をWindowsに接続して一組のキーボードとマウスを共有し、切り替えて使用することが出来る。 また2系統入力でないディスプレイでも2つディスプレイを並べて置けるならマルチディスプレイの様にマウス移動だけでSolarisとWindowsを切り替えて同時に使用することも可能。 |
[備考] Windowsをメインにする場合は、左図のSSHの経路は同じで、SynergyのServerとClientを逆にすれば同様の結果が得られる。ま た、Windows側に Cygwin/SSHやOpenSSH for Windowsなどを使用して構成を逆にすることも可能だが試していない。 [注] Synergyの標準ポートは 24800 SSHの標準ポートは22 ポートフォワード機能で使用する為、IP Filterによるパーソナルファイヤーウォールは Port 22(SSH)のみ通過する設定で良い。24800(Synergy)の通過設定は不要。 |
参考: OpenSSH "AllowTcpForwarding" の値が "yes"で設定されて起動されている必要がある。 |
コマンド形式: synergys [-f] {-c 設定ファイル名} -f: フォアグランド実行(省略時はバックグランド実行) -c {設定ファイル名}: 設定ファイルの指定 |
セッション |
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screens | スクリーンの定義を行うセッション 書式: {screen}: {option=value} (...改行で複数option指定可) 意味: screen: 定義したスクリーン名 option: スクリーンに対するオプション指定
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links | スクリーンの配置を定義するセッション 書式: {screen(1)}: {position}={screen(2)} 意味: screen: 定義したスクリーン名 position: left,right,top,bottom,up(n,n),down(n,n) のいずれか
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aliases | スクリーン名の定義とマシン指定を行うセッション 書式: {screen}: {マシン名 or IPアドレス} |
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options | Synergyに対するオプション指定を行うセッション 書式: {option=value} (...改行で複数option指定可)
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下記例では Windowsマシン名 AcerPower(client)、 Solarisマシン名 SunBlade2(server) の2台を切り替える様に設定。 (2系統入力ディスプレイが1台でSolarisをWindowsを切り替えて使用する場合) 画面端でのマウス移動による切り替えは不可、 切り替えはキーボードより CTRL+8 で Windows(AcerPower)に、CTRL+9でSolaris(SunBlade2) に切り替える様に設定している。 |
section: screens AcerPower: switchCorners = none switchCornerSize = 0 SunBlade2: switchCorners = none switchCornerSize = 0 end section: links AcerPower: right = SunBlade2 SunBlade2: left = AcerPower end section: aliases AcerPower: 192.168.0.112 SunBlade2: 192.168.0.116 end section: options keystroke(Control+8) = switchToScreen(AcerPower) keystroke(Control+9) = switchToScreen(SunBlade2) heartbeat = 5000 switchDelay = 500 end |
設定等でテストで起動する場合、フォアグランドで実行する。 |
# synergys -f -c AcerPower.sgc |
設定およびクライアント接続が終了した場合は、バックグランドで実行を行う。 |
# synergys -c AcerPower.sgc |
(*) 停止は killコマンド |
Synergyサーバー起動スクリプト synergysrv.sh |
[スクリプト] Usage: synergysrv [options] {clientマシン名} [options] -help Helpメッセージ -background バックグランド実行 -stop synergysを停止 -check 動作をチェック -status (同上) [環境変数] CONF_PATH=$HOME/.synergy ...設定ファイルの検索パス位置 [設定ファイル] 設定ファイルは {クライアントマシン名}.sgc という名前で環境変数 $CONF_PATHで指定したディレクトリ下に作成する。 |
起動バッチファイルの作成 Windowsのバッチファイルはあまり詳しくないので良く解らないが、とりあえず以下の様にすればアイコンを作成して起動出来る。 (注意: Program File → Progra~1 にする?) ファイル: synergy_ssh.vbs 下記の例では Putty の設定保存名を Synergy_SSH としている。 |
CreateObject( "WScript.Shell").Run "C:\Progra~1\putty\putty.exe -load Synergy_SSH",,False CreateObject( "WScript.Shell").Run "C:\Progra~1\Synergy\synergyc.exe -f 127.0.0.1",,False |